平穏な日常が一瞬にして奪われ、みるみる衰弱。最期には無残な姿で死んでいく。転倒にはそんな恐ろしいリスクが潜んでいる。なぜ高齢者ほど転びやすく、そして最悪の結末を迎えてしまうのだろう。 厚さ3cmの座布団で 「あれは自宅の居間で一緒にテレビを観ていたときでした。夕食を済ませゆっくりしているタイミングで、主人がトイレに立ち上がった。次の瞬間、自分の座っていた座布団に躓いて転んだんです。 座布団はもう何年も居間に敷きっぱなしで、すっかり潰れていた。厚さは3cmもありませんでした。普通に考えれば、躓くような高さではないんです。 主人は畳の上でドシン! と横転して半身を強打し、右脚の付け根を手で押さえていた。あまりに一瞬のことで、自分でもなにが起きたかわからない表情でした」 こう語るのは、2ヵ月前に夫・畠山和夫さん(享年68、仮名)を亡くした文子さん(67歳)だ。 和夫さんの直接の死因は誤嚥性肺炎。
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