厚生労働省は、生食用での提供を禁止した牛肝臓(レバー)について、放射線を使った殺菌方法を研究することを決めた。 食品への放射線照射は原則的に禁止されており、ジャガイモの発芽防止で例外的に認められているが、生レバーでも有効性が実証されれば、提供禁止の解除を検討するという。 研究は、国立医薬品食品衛生研究所などが実施する。研究期間は当面、年度内とし、コバルト60などの放射性物質を使ってガンマ線を生レバーに照射。腸管出血性大腸菌などが死滅しているかを確認する。生レバーそのものが変質していないかも調べる。 同省によると、海外では、肉などにも放射線を使って殺菌する手法があるという。