長野市内の60代女性が近所の60代の男から1年余にわたって差別発言を受け、市や長野地方法務局に相談したものの解決せず、昨年12月に男に暴行される事態に至っていたことが19日、女性や市などへの取材で分かった。男は暴行の疑いで逮捕され、暴行罪で起訴された。女性は、同法務局には差別発言への対応を拒否されたと説明。これに対し、同法務局人権擁護課は取材に「守秘義務があり、相談があったかどうかも含め答えられない」としている。 一方、長野市人権・男女共同参画課は男と数回面談したが、「男が発言を認めず、やめさせるのは難しかった」と説明。「結果的に(暴行)事件が起きており、対応について再検討したい」とし、相談への対応が適切だったかどうか調べる方針だ。 女性によると、男は2011年から女性宅を投光器で照らすなどの嫌がらせを始め、14年8月からは、昼夜を問わずに大声で差別発言をするようになった。男が行ったか