「なぜ彼女は150万円を背負って自ら人生を終わらせてしまったのか」 取材は、この疑問と向き合い続けた時間だった。大阪府の川上穂野香さんは2020年10月1日、大阪市内のホテルで自殺した。22歳だった。直前まで当時の交際相手と大分や京都に旅行に行っていた。母親の佐永子さん(55)も「そこまで思い詰めているとは気づいてあげられなかった」と悔やみ、涙を落とした。(テレビ朝日報道局社会部・染田屋竜太) ■きっかけは大学の同級生のインスタ 始まりはその年の8月下旬。大学を出て社会人として働き始めたばかりだった穂野香さんの大学の同級生が「投資に興味ある人!」と書き込んだインスタグラムだった。懐かしさもあったのだろうか、穂野香さんが返信すると、同級生は男を紹介した。 8月28日、穂野香さんは同級生と男が入ったLINEグループに入れられた。男は「初月130万、2ケ月目660万、3ケ月目1200万(稼いだ)
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