1986年4月26日、ウクライナ北部キエフ州で発生した「チェルノブイリ原子力発電所事故」は、未曾有の大惨事を引き起こしました。 人類史上最悪の放射性物質の放出は、広島原爆の何倍にも匹敵するとされ、広い範囲の環境や動植物、そして人間が被害を受けました。 事故から30年以上経った今、チェルノブイリはヨーロッパ最大級の自然保護区となっており、クマやオオカミ、オオヤマネコなど、さまざまな絶滅危惧種が生息しています。 そんな中、スウェーデン・ウプサラ大学(Uppsala University)の研究チームは、チェルノブイリの放射能汚染エリアに「真っ黒いカエル」が適応していることを発見しました。 このカエルは一体、何者なのでしょうか? 研究の詳細は、2022年8月29日付で科学雑誌『Evolutionary Applications』に掲載されています。