2008年に Dan Kaminsky が DNS キャッシュに偽応答を効率的に受け入れさせる方法を発明したが、どのような偽応答がキャッシュされクライアントに有効に(毒として)機能するかは正しく示さなかった。 同年 Bernhard Mueller はどのような偽応答が有効に機能するかを分析し node re-delegation という手法が有効であることを示した。しかし論文の例示はホスト名 (FQDN) に対するものであり、その影響の及ぶ範囲は明示されなかった。 前野と鈴木は Mueller 論文の影響範囲を考察し実験により検証することにより、特定条件下のサブドメインから始まり、トップレベルドメインのゾーン、そしてルートゾーンにまで影響が及ぶ(毒入れが可能である)ことを明らかにした。また同時に Mueller の手法によらずとも、RFC2181の欠陥とも言える脆弱性を突いて、より容易に