枝野幸男官房長官は24日午前の記者会見で、1963年に埼玉県狭山市の女子高校生が誘拐・殺害された「狭山事件」で無期懲役判決が確定し冤罪(えんざい)を訴えている石川一雄さん(72)の弁護人を辞任する意向を明らかにした。 弁護士資格を持つ枝野氏は、石川さんの支援団体などの要請を受けて弁護団に加わっていた。枝野氏は会見で「内閣の一員の立場になったので、法的には問題ないとしても誤解を招くことのないように、ということで(辞任の)手続きをとっている」と説明。石川さんは東京高裁に再審請求しており、三権分立の観点から辞任が適当と判断したとみられる。