「ミスではなく、意図的に利用者を欺いた社会的な不正行為ですよ。CCCが和歌山市と締結している基本協定書にも違反することは明らかです。その点を指摘して、2月28日に市議会の代表質問で市に厳しい対応を求めましたが、市長は『国が指導したことなので市は関係ない』と、逃げの答弁に終始しました」 そう憤慨するのは、和歌山市議会の林隆一議員だ。 消費者庁は、レンタル大手TSUTAYAの動画配信サービスで、「全作品が見放題」と宣伝していたのは明確に虚偽と断定。これが景品表示法違反(優良誤認)にあたるとして2月22日、同社に1億1753万円の課徴金納付命令を出した。この衝撃的なニュースに素早く反応したのは、意外にも地方の市議会だった。 消費者庁から巨額の課徴金を課せられたTSUTAYAは、佐賀県武雄市などで公共図書館を受託しているカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)の子会社。TSUTAYAはCCCグ