東電原発事故がいっこうに収束の気配を見せない間に、原発推進派の勢いはどんどん落ちている。当初、森永卓郎が「小沢一郎は原発のスイッチを入れよ」などと妄言を吐いたりしていたが、今では御用学者・小佐古敏荘までもが「原子力村」を裏切るありさまだ。今回の件での小佐古の主張自体には理があるにせよ、これまで小佐古という人間が何をやってきたかということは、毎回必ず併せて論じられなければならない。政局がらみの意図があればなおさらだ。 もっとも小佐古は「寝返った」だけまだましかもしれない。「原子力村」の住人ではないが、そのお先棒を担いで中部電力の原発を宣伝してきた勝間和代は、『AERA』5月15日増刊号「原発と日本人」で、下記のような呆れたことを言っている。以下引用する。 原発政策で最も間違っていたのは、専門家が示す科学的データで一般の人の感情もねじ伏せようとしたことです。専門家が大丈夫だという放射線量のレベ