久慈市は、津波で全壊した同市侍浜町の地下水族科学館もぐらんぴあを被災前と同じ場所に再建する。2階建てだった管理棟は、3階建てを新築し、屋上に避難できる階段を設置するなど防災機能を強化。大きな被害のなかった展示施設などはそのまま活用する。国の許可が下り次第、整備を進め、2014年度の再開を目指す。 市によると、23日に書類審査や現地視察など国の災害査定を受けた。文部科学省の国庫補助事業を導入し、再建する見込み。国との調整を経て今後、正式に決まる。 市の構想では事務所などが入り、来館者が出入りする管理棟は3階建てとし、1階は駐車場とする。3階の床の高さは11・7メートルと、東日本大震災で同市を襲った津波(8・6メートル)より高くする。建物の外の階段を1階から屋上までつなぎ、屋上を1次避難場所とする。その後、高台に避難することを想定する。 同科学館は久慈国家石油備蓄基地のトンネルを展示スペースに