とつくにの少女 ながべ 昔々、遠く遥けき地に二つの国ありて――。異形の者棲まう『外』と、人間が住まう『内』に分かたれた世界で共に生きる捨て子と異形の者……これは宵に佇む、ふたりのお話。ヤマザキコレ最注目のひとと人為らざる者の御伽話、此処に開幕!
This webpage was generated by the domain owner using Sedo Domain Parking. Disclaimer: Sedo maintains no relationship with third party advertisers. Reference to any specific service or trade mark is not controlled by Sedo nor does it constitute or imply its association, endorsement or recommendation.
序論 第一部 原発と核兵器 第一章 核アポカリプス不感症の現状――ギュンター・アンダースから福島第一原発事故後の状況を考える 1 核の「軽視」の反復――一九五四年、一九七九年、二〇一一年 2 自由意志の彼岸 3 原子力=核事故は「戦争」とのみ比較可能である 4 福島第一原発事故後からアンダースを捉え直す 4‐1 原発と核兵器 4‐2 「ありえない」という呪文を自らに禁じること 4‐3 核アポカリプス不感症の深刻化 第二章 原子力発電と核兵器の等価性――フーコー的「権力=知」の視点から 1 原子力発電と核兵器の等価性 2 国家的技術システムとしての核技術 3 原子力発電と核武装 第三章 絶滅技術と目的倒錯――モンテスキュー、ナンシーから原子力=核技術を考える 1 二つの近代技術論――モンテスキュー『ペルシア人の手紙』 1‐1 『ペルシア人の手紙』における二つの技術論 1‐2 『ペルシア人の手
「慰安婦」問題の現在―「朴裕河現象」と知識人 四六判 ソフトカバー 248頁 ISBN978-4-380-16001-1 c0036 定価:本体1800円+税 前田朗編 日韓「合意」は「慰安婦問題」の解決をはるか彼方に遠ざけてしまった。 私たちは、侵略と植民地支配の歴史を見据えてきたのだろうか。戦後70年を経過したいま、この国の歴史認識の地滑りが止まらない。 被害当事者を置き去りにした「朴裕河(パク・ユハ)現象」から、70年談話、日韓「合意」へと連なる動きの根本を抉る! <書評> 『社会評論』185号<加速する「知識人」の知的・道徳的頽廃>倉田智恵子氏評 『図書新聞』2016.8/6 <自らが「暴力」に与していないか、不断に振り返るために読まれるべき本> 河かおる氏評 『ふぇみん婦人民主新聞』2016.6/25号で紹介されました。 「出版ニュース」2016.6月・下<Book Guide>
ヨーロッパ中世に花開き、大聖堂で頂点を極めた「ゴシック美術」はどのように産み出されたのか? ドイツを代表する美術史家が、芸術を創造する人類の根本的衝動にまで遡り、ゴシックの内奥に潜む情念を鮮やかに描き出した歴史的名著の解説より、その一部を2度に分けて公開する。 抽象美術のマニフェスト 『ゴシック美術形式論』 (ウィルヘルム・ヴォリンガー 著/中野勇 訳) 本書『ゴシック美術形式論』は、美術史家ウィルヘルム・ヴォリンガーが一九一一年に刊行したFormprobleme der Gotik(直訳すると『ゴシックの形式問題』)の日本語訳である。本訳書は、一九四四年に座右宝刊行会から中野勇訳で刊行された後、一九六八年に岩崎美術社の「美術名著選書 7」として阿部公正による校訂を経て刊行された版を底本としている。 一八八一年にドイツのアーヘンで生まれ、一九六五年にミュンヘンで亡くなったヴォリンガーは、主
ブログの更新が追いつきません。ようやく8/23付け熊本日日新聞に掲載した、もと少年Aによる『絶歌』の書評を転載できるようになりました。 本書が出て以来、手に取るのも読むのもためらいがありましたが、他の多くの書評を見ているうちに書かずにいられなくなりました。 以下本文です。 絶歌 著者/訳者:元少年A 出版社:太田出版( 2015-06-11 ) 定価:¥ 1,620 Amazon価格:¥ 1,620 単行本 ( ページ ) ISBN-10 : 4778314506 ISBN-13 : 9784778314507 ▲画像をクリックすると購入画面に入ります。ここから購入してWANを応援しよう! 「ことばだけが社会への通路」 少年A。 17年前、「酒鬼薔薇聖斗」の名で書かれた文章の、年齢に似合わない言語能力の高さに驚嘆した。 いま32歳になった青年の言語表現に、ふたたび感嘆した。 『絶歌』。遺族
★ このサイトを運営するNPO法人WANは、多様なフェミニズム実践とジェンダー研究の情報を発信・集積し、 ジェンダー平等を求める人々に交流の場を提供します。 熊本日日新聞は、佐々木幹郎、野田正彰、豊崎由美、阿木津英など13人の筆者のローテーションによる「○○が読む」という長尺ものの読書コラムを連載していて、そのなかにわたしも入っている。他の著者がとりあげない限り、どんなジャンルの本を選んでもかまわない、という度量がうれしい。そのため、前回は元少年Aの『絶歌』をとりあげた。誰も言わなかったことを言ってくれた、と評判になった。「ちづこのブログNo.96」にアップしたから、興味のある人は読んでほしい。 http://wan.or.jp/article/show/4855 ところで今回は、社会学者の書いたエッセイ、もしくはエッセイ風社会学を。紀伊國屋じんぶん大賞受賞2016を受賞した、岸政彦著『断
【エン-ソフ】は、言論と、様々なオピニオンのためのウェブ・スペースです。「不均質な人的集合による、不均質な集合知の場」を目指して、2012年4月から活動を開始しています。≫詳細 さて、「ススメ」の更新はとても久しぶりなわけだが、今回は、この沈黙に見合った超弩級の号外である。 En-Sophに連載してきた在野研究列伝が加筆修正されて本として出版される。 その名も、 『これからのエリック・ホッファーのために――在野研究者の生と心得』。 東京書籍から刊行、全国の本屋に並ぶ。気になるお値段は、1500円(税込1620円)と、驚異の激安設定である。アマゾンでも予約が始まっている。 大学の人文社会系不要論が盛んな今日、企業や政府の「学問なんて役立たないでしょ?」でもなければ、大学人の「役立たないものを守れ!」でもない、オルタナティブな学問道を目指して。「これから」の道しるべを、在野の先達が伝える「在野
そのなかで多くの受講生に「読んでよかった」と評価された本を紹介しよう。 文章を書くための基礎体力をつけるために読むべき10冊だ。 ■野口悠紀雄『「超」文章法』(中公新書) プロのライターだからといって名文を書く必要はない。 それ以上に必要なものは、内容だ。 野口悠紀雄『「超」文章法』の第1章のタイトルは“メッセージこそ重要だ”。 メッセージというのは「読者にどうしても伝えたい内容」のこと。 そして、 “文章を書く作業の出発点は、メッセージの明確化である” “文章が成功するかどうかは、八割方メッセージの内容に依存している” と野口悠紀雄は説く。 メッセージ以外の文章の「見かけ」は二割以下のウェイトしかなく、「化粧」でしかないと記す。 この本は、「どうすればメッセージが見つかるか?」についても丁寧に答えている。 ただしそれは、(当然なのだが)“考え抜くしかない”という身も蓋もないものだ。 “考
~蓮實重彦が偏愛する本 24冊~ 阿部和重『シンセミア』 ヴァージニア・ウルフ『燈台へ』 大江健三郎『臈たしアナベル・リイ 総毛立ちつ身まかりつ』 河野多惠子『みいら採り猟奇譚』 後藤明生『挟み撃ち』 ルイ=フィルディナン・セリーヌ『北』 クロード・シモン『フランドルへの道』 ジャック・デリダ『有限責任会社』 ジル・ドゥルーズ『差異と反復』 中上健次『熊野集』 中上健次『千年の愉楽』 中原昌也『ニートピア2010』 ロラン・バルト『彼自身によるロラン・バルト』 ロラン・バルト『ミシュレ』 ミシェル・フーコー『言葉と物』 藤枝静男『田紳有楽・空気頭』 藤枝静男『悲しいだけ・欣求浄土』 古井由吉『白暗淵』 松浦寿樹・古井由吉『色と空のあわいで』 松浦理恵子『犬身』 村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』 ジャン=ピエール・リシャール『マラルメの想像的宇宙』 山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・
寺山修司一周忌を迎えた昭和59年5月。 地元青森で開催されたのが「寺山修司祭」でした。 寺山修司祭実行委員会が発足。 前夜祭 ●5月2日/シンポジウム(弘前市) 「われに五月を」寺山修司祭 ●5月3日/映画「書を捨てよ町に出よう」上映 ●5月4日/映画「田園に死す」上映とシンポジウム ●5月5日/演劇特集(八戸小劇場) ビデオ作品を観る会 ●5月3日/レミング/人力飛行機ソロモン ●5月4日/天井桟敷アンソロジー/寺山修司・谷川俊太郎ビデオレター 実験映画上映と寺山修司を偲ぶ夕べ ●5月3日/実験映画「トマトケチャップ皇帝」上映 ●5月4日/実験映画「マルドロールの歌」上映 ●5月5日/実験映画「迷宮譚」上映 ●5月6日/実験映画「消しゴム」上映 総打ち上げ/田中泯と福士正一の舞踏 そのとき発行されたのが「第1回寺山修司祭/五月の伝言」(写真/右)と 翌々昭和60年の「第2回寺山修司祭/五
門脇耕三、國分功一郎、千葉雅也(ほか共著) 『「シェア」の思想/または愛と制度と空間の関係』 LIXIL出版、2015年7月 現在の日本の建築界において、ひとつの潮流を形成しつつある「シェア」にまつわる動きを、実践的な試みの紹介も交えながら、多角的な観点から検証する――ごく端的にいえば、これが本書の内容である。 さて、「シェア」と言っても、この言葉が想起させるイメージは、きわめて多様である。カーシェアリングなどの「モノのシェア」、シェアハウスなどの「住まいのシェア」、コワーキングスペースなどの「場所のシェア」はもちろんのこと、オープンソース運動や、二次創作などの原作改編型の創作も、複数の主体が知識や創作のプロセスを共有しているという点で、「シェア」の一形態だと見なすことができる。本書は、このように多方面で生起している「シェア」を、近代的に整備された空間と社会システムが、その整然と秩序だった
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く