プライバシーの壁を下げて情報共有を推し進める ことについてザッカーバーグは「確信犯」だ。 米連邦取引委員会との攻防にもそうしたことが見てとれる。 ●米連邦取引委員会が指摘したフェイスブックの問題点 フェイスブックは、さすが旬のサイトということか、書いている端から次々と新たな出来事が起こる。 11月末フェイスブックは、プライバシー侵害をめぐる取り締まり当局との争いについて和解した。米連邦取引委員会(FTC)はフェイスブックの次のような問題点をあげて提訴していたが、フェイスブックは今後の対応について指摘を受け入れた。 情報共有に積極的なあまり個人情報の保護がなおざりになりがちなフェイスブックのありようはすでに指摘してきたが、政府の委員会によってあらためて列挙されると、問題の根の深さが感じられる。 1 09年12月、フェイスブックはサイトを更新し、利用者がプライベートに設定した友人リストなど