2015年11月10日10:00 カテゴリ経済一般世界経済 資源のある国、ない国 カナダに長年住んでいてかつて、思っていたことがあります。「資源がたくさんある隣のアルバータ州はうらやましい」と。消費に対する州税がかからないなどの税制のメリットがその第一の理由ですが、オイルブームの時は州全体が好景気に沸いてここBC州からも多くの若者が賃金が良いアルバータに向かっていきました。 そんなアルバータ州も今、住宅ブームはすっかり冷め、キーストーンXLパイプラインの話も葬り去られ、原油価格は低迷したままとなり、元気をなくしているように見えます。 新興国経済に不安感が台頭しています。特にかつてBRICSと称された国のうち、ブラジル、ロシア、南アフリカといった資源に経済が傾注している国は厳しい情勢が続きます。先進国でもオーストラリア、カナダの厳しさが目立っています。 一方、資源のない国、例えば同じBRIC