みずほフィナンシャルグループ(FG)と楽天グループは10月7日、みずほ証券と楽天証券ホールディングス(HD)の資本業務提携を発表した。みずほFG傘下のみずほ証券が、楽天証券HDの主要子会社である楽天証券に約800億円出資し、株式の2割を取得する。 「三木谷さんの出身を考えても、みずほが資金面で支えるということなのだろう」。楽天グループの三木谷浩史会長兼社長と親交を持つ、あるIT(情報技術)企業社長は、出資話を聞いてこう理解したという。三木谷氏はみずほ銀行の前身となる日本興業銀行の出身だ。 提携に際して掲げた理由は、「ハイブリッド型の総合資産コンサルティング」の実現。対面サービスとオンライン取引基盤を掛け合わせたサービスの提供を目指そうとしている。だが、関係者の間では「真の目的は、みずほから得た資金を楽天グループの財務状況の改善に充てることだろう」との見方が多い。 現在、楽天グループは大幅な