私たちの生活や教育の場から日本語が締め出される可能性よりも、 「英語の世紀」が日本語という言語の脅威になることはないでしょう。 2008年11月19日 水曜日 ◆日本語が亡びるとき ─英語の世紀の中で 水村美苗:著 ◆「英語の世紀」など到来しない――水村美苗『日本語が亡びるとき』を読む1 11月16日 平岡公彦のボードレール翻訳日記 (前略) 水村さんの主張のおかしさの最大の原因は、学問のゴールを「国際的に活躍する研究者になる」ところに置いている点にあります。 学問をするとは、苦労して英語で書き、なんとか国際的に活躍するしかないところまで、現実は動き始めているのである。たとえ日本にかんして何かを書くにしても、大きな問題を扱えば扱うほど、英語で書いたほうが意味をもつのだから当然である。 (水村美苗『日本語が亡びるとき』筑摩書房 2008年10月 p.256) 以上のとおり、研究成果の海外での