20年前の今日、大阪教育大学付属池田小学校に包丁を持った男が侵入し、1年生と2年生の児童や教師を次々と刺し、児童8人が死亡、教師2人を含む15人が重軽傷を負った。「魔の6月」に起きた典型的な「自爆テロ型犯罪」である。 「魔の6月」についての記事はこちら。 事件当時、犯人は「死刑になりたかった」と供述したため、犯人の人格障害に注目が集まったが、そうした「犯罪原因論」(犯行の動機をなくそうという立場)では、具体的で実効的な予防策を導き出すのは難しい。しかし、「犯罪機会論」(犯行のチャンスをなくそうという立場)であれば、この事件から多くの予防策を引き出せる。 「入りやすく見えにくい場所」で犯罪は起きる「犯罪機会論」では、動機があっても、犯行のコストやリスクが高く、犯行によるリターンが低ければ、犯罪は実行されないと考える。半世紀にわたる研究の結果、犯罪が起きやすい場所は、「入りやすい場所」と「見え
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