ロシアの反政権活動家アレクセイ・ナバリヌイ氏が意識不明の重体となり、側近らが「政権に毒を盛られた」と訴えている問題で、インタファクス通信は、同氏側が求めるドイツの病院への転院をロシアの入院先の病院が21日、拒否したと報じた。同氏の広報担当者は「命が脅かされている」と訴えている。 ナバリヌイ氏は20日、飛行機の機内で意識を失い、西シベリア・オムスクの病院に救急搬送された。ナバリヌイ氏の広報担当者らは、同病院の医療施設は不十分なうえ「明らかに政権の指示を受けている」として、治療と身の安全のため、ドイツの病院への転院を求めている。同通信によると、ドイツの人権団体が手配した特別機が21日、オムスクに到着したが、病院は「搬送は危険だ。最悪の結果もあり得る」などとして引き渡しを拒んでいるという。 フランスのマクロン大統領とドイツのメルケル首相は20日、南仏で開かれた首脳会談後の共同会見で、ナバリヌイ氏