米アップルはプライバシー保護の強化を図ろうとしているが、中国企業がそれをかいくぐる方法を開発している。端末識別IDをユーザーの許可を得ずに生成、広告に利用しようとしており、アップルはこうした動きに警告を発する。だが中国に対する締め付けを強化すれば市場を失いかねず、黙認すれば問題が他国に広がる板挟みに陥っている。 米アップルがプライバシーポリシーを変更し、個人情報保護を強化しようとする中で、アップルと中国のIT(情報技術)企業との間でいたちごっこが始まっている。 アップルはこの春、同社のスマートフォン「iPhone」ユーザーが、アプリ事業者の個人情報の取得・利用を制限できるように、規則の変更を行う予定だ。この規則変更は、広告収入に依存する多くのアプリ事業者に影響を与えると言われている。米アプリ調査会社アップアニーによれば、モバイル広告の市場規模は2020年に2400億ドル(約26兆円)に達し
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