-山内先生は、普段はどのような研究をされているのでしょうか? 情報化社会における学習環境のあり方について研究しています。ITを活用したアプリケーションの開発やWebベースの学習システムの研究をはじめ、リアルな場でも、どのような学習環境であれば人は学習しやすいのか、21世紀の社会で人が賢くなるためにはどういう仕組みが必要なのか、などについて研究をしています。 -「教育現場でのIT活用」は世界的にも注目されているテーマだと思いますが、日本もしくは海外で、何か面白い事例などはありますか? 例えばアメリカの小・中・高校では「反転授業」という新しい学習スタイルが広がっています。 従来は、「授業は学校の教室で受ける。家では授業の復習や応用問題を行う」というスタイルが一般的でしたが、この「反転授業」では、「授業は家でオンライン視聴し、教室では先生と一緒に課題にとりくむ」という手順で学習を進めていきます。