渋谷・公園通りの「たばこと塩の博物館」(渋谷区神南1、TEL 03-3476-2041)4階特別展示室で現在、「館蔵浮世絵に見る さくら いろいろ」展が開催されている。 国花の一つでもある桜は、和歌や俳諧などに詠まれたほか、浮世絵に描かれたり、歌舞伎の舞台に飾られたりするなど江戸時代の人たちにも愛されていた。今回は「一足早い花見」として、同館が所蔵する資料の中から桜が描かれた浮世絵や版本56点を中心に、桜のモチーフで装飾された喫煙具などを展示する。 作品は、抱き抱えられている酔った女性や折った桜を持つ男が描かれている狂歌絵本「普賢像」の挿絵「酔いどれ女」(喜多川歌麿、1790年)や、役者5人を演目「助六」の登場人物として配した「江戸花二人助六」(三代目歌川豊国、1816年ごろ)、民話「花咲かじいさん」を描いた作品「昔噺花咲かぢゝい」(二代目歌川広重、1853年)など。 1階視聴覚ホールでは