災害や有事などの緊急時にすぐ打ち上げる「使い捨て」タイプの小型観測衛星の開発を、政府が来年度から本格的に検討することが分かった。 救助や情報収集に役立つ可能性があるという。 この衛星は「即応型小型衛星」と呼ばれ、政府の宇宙政策委員会が昨秋、公表した新たな「宇宙基本計画」素案で検討事項にしている。 縦、横、高さとも７０センチ・メートル程度で、重さ１００～１５０キロ・グラムの衛星をあらかじめ組み立てておき、緊急時にカメラなど必要な機器を積んで打ち上げる構想だ。 通常の衛星の半分程度となる地上２００～３００キロ・メートルを「低空飛行」し、詳しく観測する。この高度だと、１週間ほどで大気圏に突入して燃え尽きるという。

inside Enterprise 日々刻々、変化を続ける企業の経営環境。変化の中で各企業が模索する経営戦略とは何か?ダイヤモンド編集部が徹底取材します。 バックナンバー一覧 「今クラフトビール市場がどうなっているのか教えていただけませんか」──。 12月初旬、ある流通チェーンからの依頼を受け、クラフトビールメーカー大手のヤッホーブルーイング社内に緊張が走った。 打診をしたのは、セブン－イレブン。全国に約1万7000の店舗を構える王者からの連絡に、ヤッホー関係者は「身が引き締まる思いだった」という。この動きを受け、業界内では「セブンがクラフトビールに本腰を入れるのでは」（ビール業界関係者）との見方が強まっている。 ビールなどの飲料・食品メーカーにとってセブンの陳列棚確保は商品の成否を占う、いわば“ヒット商品への登竜門”。業界内では「商品を生かすも殺すもセブン次第」という声が上がるほど影響力

花巻市東和町北成島の三熊野神社（小原明宮司）で７日、今年１年を占う「護摩焚（た）き」の特殊神事が行われた。五穀豊穣（ほうじょう）や家内安全を祈るとともに、神前に供えた鏡餅を護摩木の炎であぶった結果、「前半は油断なく、後半は順調」との結果が示された。 同神社に古くから伝わる特殊神事で、毎年１月７日に行われている。通常の鏡餅のほかに、この神事のために前年末について用意していた鏡餅を当日に神前に供え、護摩の火で焼いた餅の状態からその年を占う。 同日は10人ほどの氏子総代が参列。本殿で小原宮司が今年１年の五穀豊穣や家内安全、無病息災などを祈願した後、神前の護摩壇で護摩木がたかれた。護摩の炎を囲んだ同神社の神職が罪や汚れをはらう「大祓詞（おおはらえのことば）」を唱える中、小原宮司の手で用意された鏡餅が丁寧に焼かれた。 鏡餅の焼き具合を見た小原宮司は「６月ごろまでは多少さまざまな問題があるような

女子団体と男子個人 第33回全国高校弓道選抜大会（10日開幕、鹿児島県）に県立花巻北高の弓道部が出場する。日々鍛錬を重ねてつかんだ夢舞台。生徒たちは喜びをかみしめつつ、全国大会に向けて意欲を新たにしている。 同部は、２０１４年10月に盛岡市で開かれた第33回全国高校弓道選抜大会県予選会に出場。いずれも２年生の福岡美生さん、菊池望花さん、菊池杏佳さん、柏田愛海さんの４人が女子団体の部で４年ぶり５度目の優勝を飾り、男子個人でも伊藤命君（２年）が初優勝し、それぞれ全国切符を手にした。 全国大会を目前に控え、新年は元日から花巻市内の市武徳殿や同校などで練習を開始。７日は市武徳殿で仕上げの練習を行い、生徒同士で構えなどを指摘し合いながら、本番に向けて最終調整した。 ８日に現地入りする予定で、全国大会出場について福岡さんは「練習で積み重ねてきたことが報われた。本番ではいつも通りを意識して優勝し

髙橋市長、黒工で出前授業 北上川流域ものづくりネットワークによる出前授業が７日、北上市村崎野の黒沢尻工業高校で行われた。同校専攻科１年生を対象に２０１４年10月から開催され、今回が今年度最後の講座。髙橋敏彦市長が東北有数の企業集積地である同市を支える上で、ものづくり人材を育成する重要性などについて話した。 同講座は、北上川流域の企業経営者や技術者を講師に迎え、企業の概要や製品、地域の産業構造、文化について学ぶ機会をつくろうと企画されている。 同日は、専攻科１年生10人のほか、同科２年生や同校教諭、県関係者ら約15人が聴講。髙橋市長は、同市の企業誘致の歴史などについて説明し、「企業を誘致するためにはトップセールス以上に、いかに優秀なものづくり人材を育てるかが重要。ものづくりを学ぶ皆さんへの期待は非常に大きい」と強調した。 同ネットワークは、産学官が連携しものづくり産業の発展と人材育成

黒東小４年・柴田駿吾君　努力実り悲願達成 北上市の岳間沢珠算塾に通う柴田駿吾君（黒沢尻東小学校４年）が全国珠算教育連盟の暗算最高位10段に合格した。同塾によると、県内20人目の快挙。柴田君は「あまり自信はなかったので合格を知った時はとてもうれしかった」と喜びを語った。 ２０１４年11月に市総合福祉センターで行われた検定試験で柴田君は、掛け暗算と割り暗算、見取り暗算の３種目（各２００点満点）で10段合格となる全種目１９０点以上の得点を獲得。掛け暗算が１９０点、割り暗算と見取り暗算が１９５点だった。 各種目とも制限時間３分で40問を解かなければならないため、非常に高い集中力が必要とされる。今回は全国各会場で６０６８人が受験し、うち16人が10段に合格した。 ５歳から同市中野町の同塾東小学校前教室で珠算を始めた柴田君は幼稚園年長で暗算１級、小学校１年で６段、２年で９段に合格。その後、10

一関市の東山放課後子ども教室・ハッピースマイルの冬休み体験活動「冬の笑星ｓ（わらすたず）」は７日、同市東山町の東山地域交流センターで始まり、東山小学校の児童が工作体験などを通じて楽しいひとときを過ごしている。８日まで。 体験活動は、東山地域の中高生らでつくるひがしやまジュニアリーダーズクラブ「ハピクロ」が児童の長期休みに合わせて企画。児童約20人が参加し、市東山支所教育文化課、ひがしやま未来にかける橋の会が共催した。 初日の工作体験では、児童が竹を使って花器を製作。大人の手ほどきを受けながらのこぎりで竹を適当なサイズに切りそろえ、やすりを掛けて完成させた。低学年の児童は手伝ってもらいながら工具を扱い、真剣な表情で作業に取り組んでいた。 出来上がった花器にはサザンカを生け、正月らしい雰囲気を演出。菊地莞太君（２年）は「初めは切るのが怖かったけど、慣れてくると面白かった。上手にできたので

１０日にトークショー 奥州市の国際姉妹都市オーストリアのロイテ、ブライテンバング両市の訪問報告会などを兼ねた久慈暁子さんのトークショーは、10日午後１時30分から奥州市水沢区の市まちなか交流館で開かれる。報告会では２０１４年度の青少年交換交流事業と、小沢昌記市長ら14人が参加した公式訪問の内容を紹介。後半は同市出身のモデルで３年前に姉妹都市訪問に参加した久慈さんを迎え、トークショーが行われる。 奥州市では、合併前の旧江刺市時代の国際姉妹都市交流を継続し、ロイテ、ブライテンバング両市への公式訪問と、青少年交換交流事業を展開している。 今年度は７月22～30日の日程で両市の青少年２人を奥州市で受け入れ、８月19～28日に奥州市からロイテ、ブライテンバング両市に高校生３人を派遣した。10月６～13日には、小沢市長を団長とする公式訪問団14人がロイテ、ブライテンバング両市を訪問し、交流を深め

３月に引っ越し 一関市の山目、中里両中学校が統合し４月に開校する磐井中学校新校舎の建設工事は、本体工事がほぼ完了した。現在は内装に入り、３月初旬の完成に向けて着々と作業が進められている。同月中に引っ越し、４月から新しい校舎で新生中学校がスタートを切る。 新校舎は同市山目の山目中敷地に建設。市教委は、築50年を超え老朽化が激しい木造２階建ての南校舎を２０１３年に解体し、跡地に新校舎を建てている。 工事は14年に入って本格化し、基礎、地盤改良を経て本体工事を進めてきた。山目中の生徒たちは13年度の２学期以降、校舎南側のテニスコートに設置された仮設校舎と既存の北校舎（鉄筋コンクリート造り３階建て）で学校生活を送っている。 新校舎は鉄筋コンクリート一部鉄骨造り４階建て。延べ床面積は４６６３平方メートルで、解体した旧南校舎のほぼ倍となる。３学年分の普通教室18室と特別支援教室２室、小教室５室

奥州市江刺区田原の全農いわて県南家畜市場で７日、２０１５年県産和牛子牛（黒毛和種）の初競りが行われた。子牛３０３頭が、雌、去勢を合わせ平均59万44円で競り落とされ、前年の初競りを約６％（３万４３２４円）上回る幸先の良いスタートを切った。最高価格は雌で75万９２４０円、去勢で85万１０４０円だった。 競りに先立って行われた初市式には、生産者や購買者、全農県本部の小田島利昭本部長と達増拓也知事、県南和牛育種組合の門脇功組合長、岩手江刺農協の小澤隆一組合長らが出席。 主催者を代表して小田島本部長が「昨年は全国的な素牛不足で、子牛市場は活況を呈した。一方、肉牛相場も回復し震災前の水準を超す状況にある。今年も生産者と購買者から喜ばれる市場運営に努めていく」とあいさつし、達増知事が「今年は未（ひつじ）年だが、本県は毎年が丑（うし）年のようなもの。さらなる邁進（まいしん）を期待したい」などと祝辞を

陸前高田市広田町大久保地内の天王沼に、４羽のハクチョウが飛来している。天王沼にハクチョウが来たのは実に約７年振り。優雅なたたずまいや、水面をすいすいと泳ぐ姿を、地域住民も足を止めて眺めている。 　天王沼の近所に住む小松二三夫さん（66）によると、ハクチョウたちは４日の朝から姿を見せたという。 　ハクチョウは平成20年３月にも一度、天王沼に飛来している。「66年間生きてきたが、天王沼にハクチョウが来たのは今回含めて２回しか見たことがない」と小松さん。 　約４０００平方㍍の広さがある天王沼は、もともとはわき水だったが生活雑排水などの影響で水質が悪化した。平成12年には、当時広田水産高校の教員を務めていた小松さんが独自に泥の排出を始め、以降11年間余りにわたって年間３００㌧、計３０００㌧以上の泥を取り出した。その間、汚れやにおいが減少し、一時期は激減していた沼エビやコイなどの生物も増えたという。

陸前高田市立気仙小学校の昭和61年度卒業生が今月２日、数え年42歳の「年祝い」を記念して、震災前の旧校舎敷地内に埋めていたタイムカプセルを開封した。カプセルに閉じ込めていたのは、当時12歳だった自分が書いた〝未来への手紙〟。大津波にも奪われることのなかった思い出と約30年ぶりに再会し、メンバーは全員が健在であることを喜び合うとともに、懐かしい記憶を分かち合った。 　２日の厄よけ祈とうの前、気仙町今泉にある諏訪神社のふもとには、卒業生と元担任の田畑美和さんのあわせて20人が集合した。目的は、28年前に埋めたタイムカプセルを開けること。インスタントコーヒーなどの空き瓶につめられていた31人分の封書が取り出されると、一同から「おお～」と歓声が上がった。 　昭和62年３月に同校を巣立った31人は、卒業記念として白鳥の石こう像３体を制作。台座の中に手紙入りの瓶を埋め込み「42歳の年祝いのとき開封しよ

県は、平成26年第４回「いわて復興ウォッチャー調査」の結果を公表した。被災者の生活回復度について、気仙両市を含む沿岸南部では「回復した」「やや回復した」の割合が44・２％と５割を下回り、３カ月前の前回調査から１・８ポイント低下した。仮設住宅での生活の長期化による精神的な疲労や、住宅再建に向けた資金繰りへの不安などが回復実感に影響しているとみられる。 　この調査は、東日本大震災津波からの復興状況を定期的に把握するため、被災地域において復興の動きを観察できる立場にある人の協力を得て、復興感に関する調査を四半期に１回実施している。 　調査対象は、被災した沿岸12市町村に居住または就労している１５３人で、毎回同じ人を調査している。 　今回の調査対象時期は26年11月で、▽被災者の生活の回復に対する実感▽地域経済の回復に対する実感▽災害に強い安全なまちづくりに対する実感──について郵送法で調査。有効

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