著: オバラミツフミ 東京に憧れて地元・秋田県湯沢市から東京の大学へ進学して5年目になりました。 僕の地元、秋田県湯沢市にはマクドナルドもケンタッキーもありません。電車は1時間に1本。2両編成なのにガラガラ。メインストリートにあるお店は午後5時にシャッターが閉まり、冬になれば「これでもか!」と雪が降る、それはそれは想像しやすい田舎町です。 そして案の定、高齢化が進んでいます。実家が旅館業を営んでいることもあり、温泉に来る近所のおじいちゃんおばあちゃんたちとおしゃべり三昧。可愛がられて育ちました。 実家から見た地元の風景。見渡す限りの山、山、山 そんな地元は今でこそ「人の魅力に恵まれたいいところ」だと思えますが、当時は田舎で過ごす時間に比例して、都会への憧れが強くなっていきました。特に高校生のときは、とにかく一度東京に住んでみたいと、唯一地元を出るチャンスだった大学受験をいまかいまかと心待ち