2020年3月18日、週刊文春に衝撃的な記事が発表された。 相澤冬樹氏の手による「森友自殺財務省職員 遺書全文公開『すべて佐川局長の指示です』」というタイトルの、15ページにわたる長大なスクープである。 財務省公文書改ざん事件において、本省からの実行行為の強要を苦に亡くなった近畿財務局職員・赤木俊夫さんの残した遺書の中身は衝撃的だった。 「財務書は真実に反する虚偽の答弁を貫いている」としたうえで、財務省がどのように改ざんを命じていたのか克明に記載。 そのうえで、「この事実を知り、抵抗したとはいえ関わった者としての責任をどう取るか、ずっと考えてきました。事実を、公的な場所でしっかりと説明することができません。今の健康状態と体力ではこの方法をとるしかありませんでした。(55歳の春を迎えることができないはかなさと怖さ)。家族(もっとも大切な家内)を泣かせ、彼女の人生を破壊させたのは、本省理財局で