mascka さんのThe Economist すごすぎ。を見て思い出したこと。 戦後アメリカの核兵器・原子力政策を批判した、スチュワート・L・ユードル『八月の神話』(参照:id:rna:20070805:p1)の一節。原発(増殖炉)を管理し続けるコストは原発で得られる低コストのエネルギーの代償として十分見合うものではないかという議論を批判してユードルはこう言う。 われわれに対して、開かれた民主社会の条件である「無秩序」や、強権的な行政機関に対する反乱の権利を「安定」のために「永遠」に放棄する道を示唆したワインバーグは、ある人物の言葉を借りれば、「ファウストが契約の結果たどった運命を忘れていた」ということになるのかもしれない。 スチュワート・L・ユードル『八月の神話』 p286 増殖炉の推進派だったアルビン・ワインバーグ博士は核管理のために「長期安定体制を確立して公共機関による永続的な監視