近年リモートワークが広まる中、オンラインの会議や授業などでヘッドホンやイヤホンを長時間装着する人が増えている。移動中や作業中に音楽を楽しむ人も多いだろう。しかし、大きな音を長時間聞き続けると難聴のリスクを背負うことにもなるという。オトクリニック東京(東京都渋谷区)の小川郁院長に話を聞いた。 ▽若年層で増加傾向 大きな音にさらされることで起こる難聴は、工場の機械音や工事の騒音など常に騒がしい場所に身を置いている人が発症しやすい「騒音性難聴」と、予期せぬ爆発音やコンサート会場などの大音響が原因の「音響性難聴」がある。 ヘッドホンなどで大きな音を聴き続けることで起こる「ヘッドホン難聴(イヤホン難聴)」は後者に当たる。じわじわ進行するのが特徴で、少しずつ両耳の聞こえが悪くなり、耳閉感や耳鳴りなどの症状が表れる。 一方、ずっと聞くわけではなくても大型自動車の騒音程度である80~85デシベル以上の音を
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