アリエスの社会史を超える待望の概説書。欧米の子ども観や教育思想を人口・家族・経済変動と照合させて,子どもの実態(リアリティ)に迫る。古代から現代までの,育児習俗,捨て子の救済・保護・養育,児童労働,子どもの福祉と権利等を見渡す壮大な歴史展望。 概説子ども観の社会史――目次 日本語版への序文 第二版への序文 第1章 序 論―子ども期の観念と実態 1 子ども期の研究史―アリエス以降の展開・課題・展望 2 本書のねらい 第2章 古代と中世ヨーロッパの子ども観 1 古典時代の継承 2 キリスト教 3 中世 第3章 中産階級の子ども期イデオロギーの展開―一五〇〇~一九〇〇年 1 人文主義 2 プロテスタンティズム 3 カトリシズム 4 一八世紀 5 ロマン主義の影響 第4章 家族・労働・学校―一五〇〇~一九〇〇年 1 農民家族 2 プロト工業化 3 産業革命 4 人口動態 5 共同体 6 学校教育