あまりにかっこよかったので、久々の抜き書きです。 クリフォード・ギアーツ、小泉潤二訳『解釈人類学と反=反相対主義』(2002年 みすず書房)、pp.90-1. ほんとは後半の「5」から抜き書きたかったのですが、急に「竜」が出てくることになるので、その少し前から。 * 要するに、心温まる常識的思考にせよ(開腹や毒薬による妖術の託宣はともかく、人の考えというものはおおむね正しいところに落ち着くものだ)、希望的観測としての普遍主義にせよ(さまざまに展開された説明法には護符や遺伝学などいろいろあるにしても、その根本のところではみなおおむね同じような世界の見方をしているものだ)、攻撃的な科学主義にせよ(「命題的姿勢」や「表象的信仰」のような真正の観念がある一方、「あそこには竜が棲む」とか「異文化の人々は異世界に住む」というような、みかけだけの観念もある)、とにかく、〈人間の心性〉なるものを回る世界の
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