(文・南 しらせ) 私は大学時代に就活の不安から抑うつ状態になったことがきっかけで、ひきこもり始めた。卒業後はしばらく家にいたが、母の勧めで、不登校やひきこもりなどを支援するNPO法人に不定期ながら通い始めた。 就労移行支援事業 当時通っていたNPOのスタッフから「就労移行支援事業」の存在を教えてもらったのは、その法人に通いだしてしばらくしてからだった。 「就労移行支援事業」とは、ざっくりいえば、病気や障害をもっていて一般企業に勤めることが難しい人を対象に、就労に向けた支援する公的な制度である。期間は原則2年間で、「作業所」と呼ばれる場所で、色々な作業(一般の会社でいう仕事)などを経験しながら、一般就労を目指す、といったものだ。 当時私は精神科に通っていて(現在も通っているが)、精神科での診察料が1割になる制度、「自立支援医療」を利用していた。この制度を利用していることで「就労移行支援事業
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