米国ネバダ州のミード湖国立保養地の乾燥した茂みを歩く野生のウマたち。ここは、モハーベ砂漠とソノラ砂漠が重なる場所の近くだ。最新の研究によれば、この2つの砂漠に暮らす野生のウマとロバは、水を利用するために深さ2メートル近い井戸を掘ることができるという。(PHOTOGRAPH BY JUSTIN SULLIVAN) 人類は昔から井戸を掘ってきた。だが地中の水を利用するのは人類だけではない。最新の研究により、野生で暮らすウマとロバも井戸を掘ること、それが動物たちのオアシスになっていることがわかった。 4月30日付の学術誌「Science」に掲載された論文によれば、これらのウマやロバは地下水を利用するため、ひづめで深さ2メートル近い穴を掘り、その穴にアナグマやフクロウなど多様な動物たちが集まってくるという。 家畜だったウマとロバは何百年も前に野生に導入され、米国西部に広く生息している。論文の筆頭著