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2022年2月17日のブックマーク (5件)

  • 2010年代ヒット漫画に見られる饒舌と沈黙。だから炭治郎は感情や思考をはっきり語り続ける|文化|中央公論.jp

    2010年代ヒット漫画の台詞回しには、意識の流れを見せる「饒舌」と、言葉の不在が際立つ「沈黙」という2つの特徴が見られるという。一体どういうことなのか、具体的な作品を交えながら論じる。 (『中央公論』2021年10月号より抜粋) 『鬼滅の刃』とヒカキン 2010年代の漫画にはどんな特徴があるだろうか。すべてを読み通すことができないほど多数出版されていることを思えば、一概に語れるものではない。だが、目立った傾向を取り出すことは可能だ。ここでは、台詞回しに注目することにしたい。 ここ数年で最も話題になった作品の一つである吾峠呼世晴(ごとうげこよはる)の『鬼滅の刃』(2016ー20/発表年〔以下、同〕)には、登場人物が、自身の状態や考え、感覚などそのまま語り伝えるという特徴がある。一例を挙げよう。「視界が狭まる 目が見えづらいぞ 呼吸を・・・乱発しすぎたせいか? 耳鳴りが酷い 体中に激痛が走って

    2010年代ヒット漫画に見られる饒舌と沈黙。だから炭治郎は感情や思考をはっきり語り続ける|文化|中央公論.jp
  • 谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代|文化|中央公論.jp

    異世界ものコンテンツに見られる長くて特殊なタイトルは今、冷凍品やコンビニ商品にも浸透しつつある。その特徴は、「看板」の役割を果たすだけでなく、内容をも語り示す「透明性」にあるという。京都市立芸術大学特任講師の谷川嘉浩さんが論じる。 (『中央公論』2022年2月号より抜粋) 国民文学としての「異世界もの」? ゼネコン勤めの37歳独身男性の三上悟は通り魔に刺され、薄れゆく意識の中で無機質な声を聞く。次に意識を取り戻したとき、自分が異世界でスライムという魔物に生まれ変わっていることに気づいた。 カタリナは、家柄のよさと親の溺愛で高慢な少女となったが、転倒した際に現代社会で女子高生だったときの記憶を思い出し、今生きているのが、当時遊んだ乙女ゲームの世界であり、ゲーム内で破滅へと向かう悪役が自分であることを悟る。 それぞれ、2013年と14年に小説投稿サイト「小説家になろう」から生まれた『転生した

    谷川嘉浩 異世界系ウェブ小説と「透明な言葉」の時代|文化|中央公論.jp
    ja_bra_af_cu
    ja_bra_af_cu 2022/02/17
    コンビニ商品名との比較はなるほど感。炭治郎の饒舌さの話ともつながるんだろうけど,どうしてこうした透明さが要請されているのかは今後の連載を待つということかしら
  • 『地方メディアの逆襲』共に生きて、共に歩む。これからのメディアのあり方 - HONZ

    記者の仕事は過程がそのまま表に出てくるのが魅力的だ。記者が何に問題意識を持ち、どう行動して、どんなメッセージを込めるのか。好きな報道や作品には、記者の怒りや悲しみ、執念さえも感じることが出来る。記者一人ひとりの存在自体が物語性を帯びていて面白い。 では、「地方紙」の記者はどうか。全国紙の記者と地方紙の記者の違いについて、私は書を読むまで考えたことがなかった。分かったことは、地方紙の記者が抱く怒りや悲しみは、その地域で生きる人々の怒りや悲しみであった。住民と共に生きて、共に歩むからこそ、地方メディアが生かされる。 書は、秋田魁新報、琉球新報、毎日放送、瀬戸内海放送、京都新聞、東海テレビ放送の6社を取り上げる。新聞記者やドキュメンタリー制作者などのメディアの担い手に取材を行い、社内の意思決定の過程も含めて「地方メディアのリアル」を描いた作品だ。 地方紙の記者には、地元の人間もいれば、大都市

    『地方メディアの逆襲』共に生きて、共に歩む。これからのメディアのあり方 - HONZ
  • 音声合成業界に激震! もはや人間の喋り声、入力文字読み上げソフトVOICEPEAKはビジネス用途でも自由に利用可能|DTMステーション

    日進月歩というより、秒進分歩で進化している感じのある音声合成、歌声合成の世界ですが、また新たな革命ともいえるAI音声合成ソフトが誕生しました。これまでDTMステーションでも何度も取り上げてきた歌声合成ソフト、Synthesizer Vを開発するDreamtonics株式会社と株式会社AHSと共同開発する形で、もはや人間の喋り声にしか聴こえない音声合成ソフト、VOICEPEAKを発表し、3月11日から発売を開始するのです。Synthesizer Vと同様、WindowsMacLinuxでも動くマルチプラットフォームソフトで価格はダウンロード版で23,800円(税込み)となっています。 このソフト「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」という製品名になっていますが、実際には女性3人+男性3人+女の子1人=7人の声を切り替えることが可能なAI音声合成ソフトで、テキストを入力すれば

    音声合成業界に激震! もはや人間の喋り声、入力文字読み上げソフトVOICEPEAKはビジネス用途でも自由に利用可能|DTMステーション
  • 「校則がゆるくても荒れない学校はある」という理屈は、なぜ教師に通用しないのか?(飯田 一史) @moneygendai

    私たちが日常的に行っている会話を記録して丹念に追うことで、人間同士のインタラクションがいかにして成立しているのかを分析するエスノメソドロジーという社会学の研究分野がある。 この手法を用いて、ある中学校の教職員会議に立ち会い、校長や教頭、現場教師たちがいかにして校則や「荒れ」、時間外労働、保護者に対する説明責任についての議論を展開し、何を論拠に語っているのかという「当事者の論理」を明らかにした『学校組織の解剖学』(勁草書房)が刊行された。 意外にも既存の学校組織研究ではこうした視点は抜け落ちてきたものだというが、「教師は現場でこんなふうに理屈を使って動いているのか」という驚きがある。たしかに「校長の権限を強くすれば学校は変えられる」とか「学校は地域などにまで民主的に開いていくべきだ」といった理屈では到達できない“現実”が記述されている。 著者の鈴木雅博・明治大学情報コミュニケーション学部准教

    「校則がゆるくても荒れない学校はある」という理屈は、なぜ教師に通用しないのか?(飯田 一史) @moneygendai