流された自宅の跡で思い出の物を探す熊谷ひなちゃん(5)。一番悲しいことは「お家が無くなったこと」だというが、「津波も家が欲しかったんだよ」と言ってと大人を笑わせた=岩手県陸前高田市(門井聡撮影) 3月11日に発生した東日本大震災は、地震や津波の被害に加えて、福島第一原発の放射線漏洩(ろうえい)事故や計画停電が、国民生活に大きな影響を与えている。 寒さと物資不足で厳しい日々を強いられている被災地。人々の表情に疲労が影を落とすなか、元気を失わない子供たちが、一筋の光となっている。 避難所となっている仙台市立若林小の6年生の女子は、「卒業式は延期になったし、中学校にもいつ入学できるのかわからない。でも避難所で友達みんなと一緒にいると安心できるし、頑張ろうという気持ちになれる」と笑顔を見せた。 「僕たちもできることをやるんだ」と、大人たちに混じって、手伝いに励む子供も多い、同市立七郷小で