厚生年金と国民年金の積立金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人は4日、平成19年度第3四半期(10〜12月)の運用状況を発表した。それによると、総合収益額(運用損益)は1兆5348億円の赤字に陥り、利回りはマイナス1・67%と2四半期連続で水面下に沈んだ。7月から半年間の赤字は3兆円を超え、昨年4〜12月までの運用損益累計は7924億円の赤字に転落した。 第3四半期の赤字は、米国の低所得者向け高金利型住宅ローン(サブプライムローン)焦げ付き問題の影響で、国内外の株価が低迷したため。サブプライムローン関連の担保証券は一切投資対象にしていないが、「間接的に影響を受けた」(年金積立金管理運用独立行政法人)という。 昨年12月末時点の運用資産額は92兆8070億円(時価)。資産別の利回りは、国内債券と外国債券がそれぞれ1・32%、0・76%のプラスだった。一方、国内株式はマイナス8・96%、外