「AIがあれば、もう外国語を勉強する必要はないのではないか?」 ここ数年、劇的な進化を遂げた自動翻訳やテキスト生成AIに触れた誰もが、一度は頭をよぎった疑問だろう。私も大学で語学を教える教員として、学生の持つそのような疑問にどのように答えたら良いのか悩み続けた。 実際、単に「意味を伝達する」「情報を取得する」という目的において、人間がAIの処理速度と正確性に太刀打ちできる領域は急速に狭まっている。 ちょうど最近SNSのXにて英語圏の投稿が日本のアカウントに、日本語の投稿がアメリカなどのアカウントに自動的に翻訳された上で、おすすめのタイムラインで表示される機能が実装された。 Xの製品責任者のニキータ・ビアも「歴史上最大の文化交流」というふうに表現している。実は私は、この背後に昨年のアメリカのTikTokユーザーが中国のREDに大量に雪崩れ込んだ「TikTok難民」という文化交流の経験があると

