現在の日本のメディアの、すべての政治的できごとの成否を属人的な能力によって説明するスキームの定型性に私はいい加減うんざりしている。たしかに、外交がうまくいっていないという事実に為政者の個人的能力はふかく関与している。けれども、それが「外交の失敗のすべての理由である」としてそれ以上の吟味を放棄するのは、思考停止に等しい。歴代の統治者たちが組織的にある外交に失敗するとしたら、それは属人的な要素によっては説明できない構造的な問題があるのではないか、と考えるのが科学的な考え方である。日本のジャーナリストには、この「構造的な問題」を「科学的に考える」という構えが致命的に不足しているように思われる。 これは力作。だと思いました。引用したいところだらけなんですけどとりあえずここかな。 なんか鳩山さんが「馬鹿がトップの国は潰れる」とか発言したとかで話題になってますね。話の方向性は「お前が言うな」って感じか