ロシア北西部のカレリア共和国には、フィン・ウゴル系民族が暮らしている。ロシアだけでなく、ヨーロッパ北部の歴史で重要な役割を果たした。 カレリア人は少数民族である。だが、その影響にはどこかで触れているはずだ。J.R.R.トールキン氏に「指輪物語」(映画「ロード・オブ・ザ・リング」の原作)のインスピレーションを与えたのは、カレリア人の叙事詩である。太古の昔から、ロシア正教と北欧カトリックおよびルーテルの2つの文明の交差点に位置し、ロシアとスカンジナビアの両方の歴史で同時に活躍した。 「指輪物語」のサンプル 「カレリア人」についての最初の記述は、ノヴゴロドでの発掘調査中に発見された11世紀の白樺樹皮年代記に登場する。だが、スカンジナビア人はそれよりも前に、「カレリア人」の居住場所を「カレリア湾」やラドガ湖の岩島群であることを突きとめていた。カレリア人が形成されていったのが、このオネガ湖とラドガ湖
![世界の交差点にいるカレリア人](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/55bb134d02264a4d26c501db3b1b49405dc1a29e/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fmf.b37mrtl.ru%2Frbthmedia%2Fimages%2Fall%2F2016%2F10%2F14%2Fkarelians_2999905_b.jpg)