前回から続く KitchHikeは、食を通じた交流のためのサービスです。最初に「交流」に関するサービスを作りたいと思い、そこで山本(共同代表である山本雅也氏)と出会って2人で考えたのが「食」を中心にするということでした。2人で話をしているうちに、KitchHikeの原型のアイディアにたどり着いたのです。 原体験のエピソードがあります。自分の実家のお寺は用もないのに人が来ていました。田舎のお寺は地域のコミュニティのハブとして機能しています。近所のおじいちゃんやおばあちゃんがおしゃべりをしに集まってきて、お茶を飲んでお菓子を食べて帰る。月に1回は20~30人集まってみんなでご飯を作る。人の集まりや交流の中心には常に「食」がありました。 例えば現代の東京の食事を考えると、こうした交流がすごく足りないと思います。食事が「ワンコイン」で「独り」で「10分」で済んでしまう。地域コミュニティがなかなか生