七月十五日(日)、ぼくたちが第一回の高塚高校校門前ビラまきをする前日だが、この日、神戸では「門扉圧死事故を考える緊急トーク集会」なる集まりが、「神戸・子どもの健康と人権を考える会」のおばさんらの主催で開かれた。この集会で隅然出会った三人の現役男子高校生が、では自分たちも高校生を中心とした討論会を開こう、と意気投合して結成したのが、ハイスクール・コミュニケーション・ネットワーク、HCNである。 そのHCNの集会が夏休みの八月五日(日)に開かれるという情報を、ぼくはテレビのワイドショーで知って、何人かの知人に、一緒に行かないかと呼びかけた。 当日、会場へ行ってみると、高校生だけでも七十人くらい、大人を入れると百人くらいの人が狭い会場に集まっていた。マスコミ関係者もたくさん来ている。 人が死ぬと違うもんだな。ぼくは複雑な気分だった。 HCNの三人(司会者)のあいさつと、参加要請に応じた高塚高校生