衆院予算委員会は10日午前、尖閣諸島沖の中国漁船衝突を巡る映像流出事件などを受け、菅首相と関係閣僚が出席して、外交・安全保障や情報管理などに関する集中審議を行った。 菅首相は中国漁船衝突事件への政府の対応について、「100点満点とは言わないが、冷静に対処したということで、歴史に耐える対応をしていると思っている」と述べた。 民主党政権発足後の日米関係については、「一時期、若干の不安定さはあったが、信頼関係は回復し、同盟深化ということで話し合いが進む段階に来ていると思う」との認識を示した。 北沢防衛相はアフガニスタンへの自衛隊の医官派遣について、「自衛隊設置法に基づく派遣も可能であるか検討している」と述べた。防衛省設置法に定める「教育訓練」としての派遣を検討していることを示したものだ。 委員会は午前10時開会を予定していたが、野党側が「NHKのテレビ中継が行われない」と反発、与党側の要請を受け