トップ > 経済 > 速報ニュース一覧 > 記事 【経済】 熱90%遮断、透明フィルム 名工大と関のベンチャー開発 2011年1月3日 09時28分 光は通すが熱は通さない透明な断熱フィルムを名古屋工業大の藤正督(まさよし)教授(工学)らのグループが岐阜県関市のベンチャー企業「グランデックス」と共同で開発し、新年度から製品として販売する。髪の毛の太さの2千分の1ほどの超微粒子加工技術を駆使。車のフロントガラスやビル、住宅の窓ガラスへの利用が見込まれ、世界での市場規模は年間1200億円に上ると予想されている。 藤教授によると、断熱フィルムは通常の透明フィルムと比較すると、光を95%通過させるのに対し、熱は90%を遮断する。ガラスに張れば温度の上昇や低下を抑えて冷暖房の使用量を減らすことができ、環境保全にも役立つ。 グループは、ガラスの主成分シリカ(二酸化ケイ素)を使い、内部が中空の風船のよう