「本塁打は真っすぐ。バッティングカウントだったので思い切り振った。初回のバントヒットは自分らしさが出てよかった」 この日のオリックス戦で長短打でヒーローになったのが楽天の聖沢だ。1死一塁からのバント安打は先制点につながり、五回のソロ弾は試合を決める一発になった。 今季はここまでリーグ一の29盗塁。序盤は1番を任されたがここに来て3番に座っている。打率.266は打撃30傑では13位だが、楽天では2番目。65安打はチームトップ。助っ人がパッとせず、山崎がケガで登録抹消などもあってのクリーンアップ抜擢だろう。 それでも本人はやはりリードオフマンが本来の持ち味と思っている。実際、盗塁に対する意識やこだわりは強い。チームメートはもちろんライバルチームでも、これと思う選手がいればビデオを参考にスタートの仕方、ベースへのスライディングを研究する。 「ベースに到達するときは“ザァー”じゃなくて、“