これから何回かにわけてジェフリームーア著、拙訳の『エスケープベロシティ』の主要ポイントについて解説していこうと思います。 前回は「力の階層(Hierarchy of Power)」というフレームワーク(より正確に言えば「フレームワークのフレームワーク」)について紹介しました。おさらいしておくと、下記の各レイヤーに分けて脱出速度達成の戦略を立案しましょうということです。 カテゴリー力企業力市場力製品力実行力「力の階層」がこういう順番になっているのは意味があって、投資家が投資を行なう際の意思決定プロセスにヒントを得ています。つまり、投資家はまずどのカテゴリーに投資するかを決め、次にどの企業に投資するかを決め、その企業の特定市場でのポジションや製品の競争力に注目する…というような流れに沿っています 『エスケープベロシティ』では各章にひとつの力を割く構成になっています(加えて導入章とまとめの章で計
![『エスケープベロシティ』解説(第1回):カテゴリー力(1) 〜凋落したカテゴリーで地位を築いても意味がない〜 | 栗原潔のIT弁理士日記](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/777daf6eac3ba8b0e38d538708a1ae07a4b3b2e4/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Ftechvisor.jp%2Fblog%2Fwp-includes%2Fimages%2Fkurihara_at_desk.jpg)