地球上には多様な生物がいるが、人類がのさばるにつれて、絶滅に追いやられる生き物が増えてきた。いまでは年間4万種を超える生き物が絶滅しているそうで、これは地球の歴史上、最悪のペースなのだという。 そんななか、生物多様性に配慮しない企業の経済活動に対して、厳しい目が向けられ、ビジネス上のリスクになるケースも出てきたそうだ。 原材料調達で森林伐採・鉱山開発 今春、国際的な環境保護団体(映像によれば、グリーンピース)がある批判キャンペーンをはった。矛先は大手食品会社(映像によれば、ネスレ)。インドネシア、マレーシアの熱帯雨林が過剰、違法に伐採され、かわりに油椰子が植えられている。チョコレートの原料であるパーム油を取るためだが、ネスレがそうした悪しき材料を使用しているというのだ。 マレーの森は、森の人ことオランウータンの住み処である。つまり、チョコ(たとえばキットカット)をつくるためにオランウータン