この画像を大きなサイズで見る 入墨(いれずみ)は、人類と長い付き合いのある文化のひとつだ。縄文時代の土偶に入墨みたいな模様が描かれていたり、古事記や日本書紀に入墨の記述があったりと、日本での歴史も古い。 宗教、呪術、情念、美意識、個体識別、ファッション・・・などなど、入墨にはいろんな意味合いがある。 日本では江戸時代、その特性を利用して、「入墨刑」という刑罰があったそうだ。罪人に入れる入墨は地域差があったようで、地方によっては絶望的に恥ずかしいものも・・・ 犯罪抑止を目的に始まった「入墨刑」 「入墨刑」が行われるようになったのは、江戸時代中期のようだ。江戸や大阪などの都市部に人口が集中し始め、その結果、犯罪が多発。それを抑止する目的で「入墨刑」が用いられるようになった。 簡単に消すことができない入墨は、犯罪者を区別する方法として、また犯罪者予備軍への見せしめとして最適だったのかもしれない。