今から2カ月前のことだった。テレビ制作会社の友人から連絡が入った。「友人の制作会社社長が自殺したんだよ。葬儀に行ってきたけど、死ぬことはなかったと思うよ。借金は5000万円前後らしい。自殺の前日に弁護士さんと会って、自己破産の手続きをする話をしていたらしい。家族にも明るく話していたようだけど、結局、首をつったようだ。家なんか手放せばよかったのに…」 沈痛な声だった。この人物は日本テレビ系列「天才!志村どうぶつ園」などの番組を制作、そのまじめな制作態度は評価されていた。週刊ポスト10月17日号では「志村けん悲痛! 日テレ『天才!志村どうぶつ園』制作会社社長が『リストラ自殺』と『恨みの日記』」というタイトルで報じられた。 テレビ制作会社は、ここまで追い詰められているのか。「ひどいものですよ。今まで1000万円あった制作費は半分の500万円になっている。これではやっていけない」と前出の友人。