NPO法人カラーユニバーサルデザイン機構 副理事長 伊賀公一 人が暮らす空間には多くの色があります。例えば、印刷物や、機器類、地図や道案内などでは、色を使うことでより早くより正確に情報を伝えます。今では色がついてないものを探すことが難しいほどです。そして目立つように、分かりやすいようにという目的で色を使うこともあります。色を決める人は、商品を使う人がどんな色の見え方をしているか知っていなければなりません。そして多くの人が自分と人の色の見え方は変わらないと思っています。 きょうは、人間の色の感じ方がそれぞれ違っていることと、そのことが知られていないために起こっている様々な問題について考えてみたいと思います。 そして90年ほど前、日本でも陸軍・国鉄を頭にして色覚検査が始まりました。学校における一斉検査も翌年から始まり廃止されるまで80年間継続されました。日本のように学校で色覚の一斉検査をし
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