冬の節電対策を紹介してきた本連載。今回は、自宅での実験データを基にエアコンと石油ファンヒーターの電力効率を比較してみる。 昨夏の節電ヒット商品といえば扇風機だったが、この冬のヒット商品は石油ストーブだ。単純に節電の効果を上げるなら、電気を使う暖房器具を止めて灯油かガスにエネルギー源を移行すれば劇的な節電効果が見込める。とはいえ、灯油代やガス代は必要なので節約の面ではそれぞれの効率次第となる。今回はその辺りを検証してみたい。 筆者宅には、エアコン、セラミックファンヒーター(電気ストーブ)、石油ファンヒーターと、3つの暖房器具がある。今回実験を行ったリビング、ダイニング、仕事部屋、キッチンがつながった広い空間には少し大型のエアコンを設置しているが、ほぼ使用していない。この空間の暖房は、石油ファンヒーターが主役となっている。だが、最近はこちらもあまり使用していない。 過去の領収書を調べたところ、