監視カメラと人権 Surveillance camera and the Human rights ー内心の静穏の権利その2ー 日本大学法学部教授 甲斐素直 『日本法学』72巻1号1頁~32頁(2006年) [はじめに] 一 見られたくないときに見られない権利の法的性格 (一) プライバシーの一環とする見解について 1 私法上のプライバシー権 2 情報プライバシー権 3 社会評価からの自由権 4 その他のプライバシー権に関する見解 (二) 文字通りの「肖像権」とする見解について (三) 表現の自由の消極形態とする見解について 二 公的空間における監視カメラ設置権 (一) 判例の見解=犯罪捜査権 (二) 防犯カメラの設置権 1 地方自治体が設置した場合 2 地元団体が設置した場合 (三) 監視カメラ設置権の具体的内容について 三 私的空間における監視カメラ設置権 (一) 私的空間の概念 (二