こんな30秒の「TikTok」動画がある。場所は米ワシントン州の投票所。投票用紙を集めようと袋を差し出す選挙スタッフに、1人の女性が質問をしている。 「どうして投票箱に入れさせてくれないの」。女性が車で投票箱に近づきながら尋ねる。やり取りの様子をスマートフォンで撮影しながら。 8月2日はワシントン州クラーク郡の予備選挙の日だ。午後8時きっかりに投票は締め切られるため、投票用紙を集めているのだとスタッフが答える。不満そうな女性に、票は投票箱に入れてもいいとスタッフが伝える――。 このTikTok動画は「Twitter」や「Facebook」でも拡散された。多くの人がこの動画をシェアし、不正投票の証拠だと言い立てた。このスタッフは法律を守らず、投票箱を所定の時間より早く閉めたのだと主張した人もいた。しかしファクトチェッカーらはこうした主張を否定し、このスタッフの行動は職務を逸脱したものではない
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