シマンテックは4月28日、2009年におけるサイバー犯罪の主要な傾向をまとめた「インターネットセキュリティ脅威レポート(ISTR)第XV号」を発表した。年初のConfickerに始まり、年末のHydraqまで、サイバー犯罪の攻撃の量と巧妙な手口が増加した年であったという。 レポートでは、2009年のサイバー犯罪における注目すべき傾向をいくつか取り上げている。ひとつは、企業をターゲットとするサイバー犯罪者が増加していること。企業の知的資産(IP)を狙った攻撃者がSNSの個人情報を利用し、標的の会社に所属する主要人物に攻撃を仕掛けているという。 また、安価なサイバー犯罪用攻撃ツールキットが登場し、サイバー犯罪の初心者でも容易に攻撃ができるようになってしまった。代表的なものとしては、700ドルで購入できる「Zeus(Zbot)」と呼ばれるツールキットがある。これにより攻撃者は悪質なコードの新しい