消費税について、一般的には「消費税」という名前から、私たち消費者がお店で支払う(納税する)税というイメージをもっている人も多いかと思います。しかし、消費税の課税のルールを定める消費税法では、消費税の納税義務者は「事業者」と定めています(消費税法5条)。「事業者」とは、個人事業者(事業を行う個人)と会社などの法人のことをいいます。したがって、消費税は、会社などの法人を含む事業者が納税する仕組みとなっています。 それでは私たち消費者は、消費税との関係でどのような立場にあるかというと、消費税は事業者が商品やサービスの価格に転嫁(上乗せ)することが予定されているので、事実上その転嫁(上乗せ)された部分の金額を負担する「担税者」ということになります。ただし、商品やサービスの価格は、その内容や魅力度、取引先との関係などによって決まるため、必ず転嫁(上乗せ)されるわけではなく、その可能性が認められている